劇団シーブってのは、兵庫県多可郡多可町中区を中心に演劇活動をしているアマチュア劇団です。
団員は、多可町を中心に西脇市・加東市在住の社会人・主婦で構成されています。
地元のネタを中心にコメディ・時代劇と、幅狭く活動しています。
◎劇団誕生秘話◎
この劇団が生まれた経緯は・ ・・ちと長い文章になります。
1996年の夏頃から~1997年の春まで、多可郡中町(現:多可町中区)のベルディホールにてピッコロ劇団(兵庫県立のプロ劇団)による演劇セミナーが開かれました。
演劇セミナーでは、芝居の基礎的な事や、芝居の楽しさを教えてもらいながら、セミナー最終日3月2日に公演を行いました。
上演したのは、「スパイものがたり」という作品。
そして、その公演が終了し、セミナーが終わる時に
「演劇を自分たちでやっていこう!」
という者が集い、劇団を結成する事になりました。
また芝居ができる、そんな希望を夢に抱きながら、なぜか「いかだ下り大会」の参加しようという事になり、団員達で必死にいかだを作りました。
しかし本番の日は台風九号の為中止。
そんな事があり、ついた劇団名が「劇団台風九号」
肝心の芝居の稽古は
どうすれば公演できるのか?
どうやって台本を探すのか?
ってか、何から始めりゃいいのか?
セミナーではプロの方の指導があったけど、素人だけでは練習の仕方もわからず、暗中模索・五里霧中な日々が続き、やがて10人以上いたメンバーも段々と減って行きました。
劇団台風九号の勢力も、もはやただの低気圧に変わろうとしていたその時、ベルディーホールが兵庫にあるホール施設のスタッフを集める「裏方大集合」というイベントを開催する事となり、その中で公演をして欲しいという依頼を頂き、また指導者の方も紹介して頂きました。
そして、1998年3月1日にベルディホールにて
「月と食用蛙」という作品を上演。
その後1998年6~10月、ベルディホールにて
東京のプロ劇団「劇団朋友(ほうゆう)」の末永さん
による演劇セミナーが開催されました。末永さんには、
芝居の楽しさ
芝居の難しさ
芝居の大切さ
インスタントラーメンの謎めいた食べ方
など教えて頂き、劇団にとって大変おおきな影響を与えて頂きました。
そして、このセミナーで新しい仲間が劇団に加わってきました。
中・高生という若いパワーを得た劇団は、以前より評判の悪かった劇団名を変えようという事になりました。
ある団員が「劇団栄養補給組合」がいい、と提案し
それが元となり、1998年11月に
「劇団SEAV」(げきだんシーブ)
という名に決定。
Supply:補給する
Energy:エネルギー
Assemble:集まる または Actors:役者たち
Veldehall:劇団結成のきっかけになったベルディーホール
みんなに元気・活力を与えられるような劇団を目指そう!
という想いから、この名前がつきました。
そして1999年8月末、劇団SEAVとしての旗揚げ公演「つぼみ」を、上演。
兵庫県北部の演劇部を舞台に、若き青春を描いたこの作品で高い評価を得ました。
多分。
この公演後、演劇活動も活発になり、年一回の自主公演を中心に子どもたちへのミニ公演や神戸演劇フェスティバルへの参加、加西市民劇団「おおきな木」への客演、演劇セミナーへの参加、酔っぱらった外人が騒ぐ中での公演等様々な公演をおこないました。
そして2008年。劇団創立10周年を記念して3月23日10周年記念公演「走れ!鍛冶屋線」を上演。
その後、あまりにも定着しなかった「劇団SEAV」という名をカタカナ表記の「劇団シーブ」に改名。
その間、色んな団員が入ってきたり、去っていったりいつの間にかいなくなったりしましたが、今いる団員も去っていった団員も、楽しい時間が過ごせたのではないかと思っています。
こんな楽しい思いができるのも、助けて頂いた方々のおかげです。
「芝居がしたい!」
こんなワガママな事なのに、協力してくださった方々がイッパイいました。
こういった方々への感謝の気持ちを忘れてしまっては、芝居はできません。
ってか、芝居をやる資格がありません。
感謝の気持ちを心に持ち続け、劇団シーブの名前に込めた想い、
「みんなに元気・活力を与える芝居をする!」
をモットーに、みんなを元気にする芝居を目指します!
それが劇団シーブができる唯一の恩返しです!
頑張ります!!
だからこれからも
助けてください。
まだまだ未熟な劇団ですが、末永くよろしくお願いいたします。
たかが、芝居が好きなだけの集団。
されど、生き甲斐を持ってる集団。
それが、劇団シーブ!!
(劇団シーブ稽古場:高田道場)